沿革 since 1947
弊社創業以前の北海道の不凍給水栓供給はその全てを本州メーカーに依存していました。昭和20年にはその製造が停止してしまい、道内の需要者は不凍給水栓を入手できない状態に陥り、水道事業は停止寸前の状態でした。
(故)井上良次は前記の実情に着目し不凍給水栓の道内自給自足を目指して、昭和22年1月に弊社を創業しました。終戦直後の暗澹と安堵、生への飽くなき希求の中での創立であり、そこから明るい社会を願って「光」という文字を社名に付け、かつ単なる鋳物工場ではなく機械加工を主力とした自社による最終製品を製造していくことを目的に「製作所」と命名しました。
創業以来、弊社は寒冷地用水道機器の不凍給水栓とその周辺機器の開発、製造、販売に特化した専門メーカーとして活動してきました。その事業の背景には水道水の凍結防止という技術的課題が地域の特徴として時代を超えて存在している事があげられます。そして水道事業の発達と共に様々な需要が増大したため、それらに対応する弊社における技術は、耐寒性を追求してきた研究の蓄積が基盤となって現在の多様な製品群に反映されています。
昭和39年には、専門集中的に技術開発をする目的で研究室を創設し、現在構造の主流となっているスプール(ピストン)タイプの水抜栓、水洗トイレ用給水装置、水抜バルブ、あるいはこれらバルブ類の遠隔、集中、自動といった各種制御装置の開発を行ってきました。昭和50年代の初期には研究室を商品開発室に改組し、以後、これまでにも増して寒冷地のニーズに対応する製品群の開発を行い、現在に至っています。
わが国の地形は南北に細長く分布し、北海道や東北六県、あるいは中部の山岳地域などでは冬になると水道の水が凍る気温となり、寒冷地特有の市場を形成しています。従って岩手県の盛岡市、宮城県の仙台市、長野県の松本市に営業所を配置して販売拠点とし、わが国寒冷地の市場全域をカバーする販売活動を展開して います。
更に、特許など工業所有権の活用によって営業活動を支援し、販売の促進を図っています。これら新規事業への取り組みや非常に高い技術開発力が評価され、中小企業合理化モデル工場の指定、北海道科学技術奨励賞、中小企業研究センター賞、北海道新聞文化賞、北海道発明協会連合会会長賞、札幌通産局長賞、科学技術庁長官賞、工業所有権制度活用優良企業として通商産業大臣賞など数々の賞を受けました。
現代、寒冷地における生活環境上の水まわりも多様化し、水道用機器も利便性などから高度化が要求されるようになって、エレクトロニクスに支えられるメカニック・グッズが普及してきました。そこで当社はバルブの機構と電子応用技術を結び付けた「バルブトロニクス」と言う造語をもって製品戦略とし、全自動水抜システムや公衆トイレ用給水システムあるいはリゾートマンションにおける集中水抜システム等の製品を開発し市場に送り出してきました。
研究開発から製造、販売までの一貫したブランドのサービスを展開していくことによって、地場とは日々の生活を通して直接交わり、他の地域とは製品を通して間接的に交わりながら、社会的実践に挑戦し続けています。
沿革
1947年(昭和22年) | 光合金製作所を創業 |
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1948年(昭和23年) | 株式会社光合金製作所を設立 |
1957年(昭和32年) | 東北営業所開設 |
1964年(昭和39年) | 研究室開設 |
1969年(昭和44年) | 松本営業所開設 |
1972年(昭和47年) | 朝里工場建設 |
1975年(昭和50年) | 朝里工場増設 |
1976年(昭和51年) | 札幌営業所開設 |
1977年(昭和52年) | 苫小牧営業所開設 |
1981年(昭和56年) | 仙台営業所開設 |
1984年(昭和59年) | 秋田出張所開設 |
1987年(昭和62年) | 函館営業所開設 |
1989年(平成元年) | 旭川営業所開設 |
1991年(平成3年) | 朝里工場増設 |
1997年(平成9年) | 朝里工場増設 |
2008年(平成20年) | 八戸出張所開設 |
2010年(平成22年) | 青森出張所開設 |
2011年(平成23年) | 朝里工場増設 |
2018年(平成30年) | 本社を朝里工場内に移転 |
2023年(令和5年) | 第一工場建て替え |
2024年(令和6年) | 小樽後志営業所開設 |